病院とは違う『訪問リハビリ』の可能性

2024年10月4日(金)

 三股町・都城市の皆様!こんにちは。

 はじめまして!今年の6月よりたでいけ至福の園や訪問看護ステーション手と手で理学療法士として勤務しています久高です。

 現在、私は主に訪問看護でのリハビリに携わっています。そこで今回は訪問リハビリについて自分の経験を交えながらお話させて頂こうと思います。

 以前は総合病院に勤務し、回復期段階の方に対して主にリハビリをしてきました。そこでは入院期間中のリハビリに携わるのですが、笑顔でご自宅に退院される方が多い中、退院しても短期間で再入院されてくる方を目にすることもありました。自分の行ったリハビリがご自宅での生活スタイルに本当に合っているのかという疑問が残り、訪問看護でのリハビリを希望し、今に至ります。

 そんな訪問リハビリを行っていく中で強く感じたことは「病院での常識」は、利用者様のご自宅で行う訪問リハビリの現場ではそうとは限らないということでした。リハビリを行う場所も病院と異なり、限られた空間、限られた道具の中で行わないといけない事、こちらが利用者様のご自宅にお邪魔させてもらうため、利用者様のペースや時間・価値観に合わせていく必要がある事など、当初は戸惑うこともありました。利用者様自身の長年行ってきた習慣やこだわりもあり、なかなか変化を受け入れてもらえない事を悩む時期もありましたが、勉強会や訪問リハビリに携わってきていた先輩方の話を積極的に聞き、今は自分なりの答えを持って利用者様と向き合うことが出来ています。

 目の前の症状だけを見るのではなく、その方の人生観や価値観、生活感など含めた広い視点でその方を見る事で、自分自身が発する質問内容が変わり、利用者様の本当の希望や深い話まで打ちあけて頂けるようになりました。ただ「歩行がしたい」というご希望でも深く話を聞いてみると「実は家族の負担を軽減したいため歩いてトイレに行きたい」、「趣味の畑仕事を行いたい」などその人なりの内なる目標があります。利用者様と共通の目標を持つ事でより内容を細かく説明したり、その方に合わせた方法を提案することも出来るようになりました。

 そのような経験をしていくことで、少しずつその人らしい生活を送る為に必要なことは何かと考えるようになりました。また、障害や病気と聞くとマイナスなイメージを持たれがちですが、利用者様が生活の中でのどのような事に喜びや生きがいを感じているかを理解すると【病気や障害があっても、その人らしい生活を送ることでより幸せを感じられる】ということに気付けたことは自分の将来を考える上でもすごく勉強になっています。

 訪問リハビリは利用者様と1対1の事が多いため、細かな気付きや声かけ、緊急時の判断も訪問したスタッフ1人で行わないといけないという責任感もあり、知識・技術の研鑽は常に必要です。大変な中にもそれ以上にやりがいを感じる仕事でもあるため、これからも利用者様に寄り添ってその人らしい生活が送れるためのリハビリに努めてまいります。

 もし、日常生活の中で困っている事がありましたら、何でもご相談下さい。「訪問リハビリってよくわからないから不安だな」、「自分は訪問リハビリって誰でも依頼できるの?」など小さな疑問からご不安もお気軽にお問い合わせください。

電話番号 0986-36-7878

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