以前ブログでお話ししていたように、ハラケアシステムのリハビリ科では、宮崎県理学療法士会理事を務められる常盤直孝先生の研修を毎月二回実施しております。今回のブログではその内容を詳しくご紹介しようと思います。
研修の大きな流れとしては
- 月のはじめに詳しく聞きたいことや困っている症例について、自分たちの意見をまとめたものを常盤先生にお伝えし指導をしていただく。
- 先生からの指導をもとに、再度自身で評価し、リハビリのプランを立て実行する。
- 実行した内容を整理し、スタッフ全員と常盤先生の前で月末に報告会を開く。
- 報告会の後に、指導の内容やそれに関連する事の内容で、研修会を行う。
といった形になります。
ちなみに報告会での内容の中には、ご利用者様が一カ月前と比べて、どのように体が変わっていったのかという点についても発表するようにしています。(以下の写真を参照)
この方は、座る姿勢が崩れ、食事もなかなか自分でとる事が難しかったり、立ったり座ったりの動きや歩きも不安定になってきていました。先生からのアドバイスをもとに担当セラピストが再度評価しリハビリに介入していました。その結果、姿勢が良くなり手の動きも安定してきたことから、食事時の手の震えも減少し4割以上を自力で食べられるようになりました。動きが良くなったことで、自分で動こうという意欲も沸き上がり、笑顔も増えてきました。
このことを全体の研修で報告し、リハスタッフや先生から意見やアドバイスをいただき、今後は安定した立ち上がりの獲得を課題にリハビリに取り組んでいくことになりました。報告会後の研修会では立ち上がり動作においてどのような視点をもって評価していかないといけないかというところに関して重点的に学ばせていただきました。この研修内容は、他の動きを見る時にも役立つものでしたので今後、体の動きを診ることのできるプロとして他のご利用者様でも実践していきたいと思います。
報告会ではスタッフ同士でも、「こういうふうにしてみたほうがいいのでは?」「こういうところの評価はどうなってますか?」などの質問やアドバイスが、積極的に飛び交います。今回PT・OT・STそれぞれの立場から様々な意見が出て盛り上がりました。身体の動きや車椅子や手すりなどの話はもちろんの事、他の職種やご家族様ともどのように関わり、ご利用者様の為になるケアができるか、いかに楽に過ごせるかなどについて話し合いました。
これからも毎月の研修を活かし、スタッフ一同、心を込めてリハビリに取り組んでいきます。私たちハラケアのリハスタッフは、常にご利用者様の為に何かできないかを考え日々自己研鑽に取り組んでいますので、今後ともお身体の動きで困ったことや、リハビリへの興味がありましたら何でもお任せください。