個性を活かす多職種連携

2022年7月20日(水)

三股町、都城市の皆さま、こんにちは!

今年の4月にたでいけ至福の園に入職いたしました理学療法士の河野航と申します。

今回のブログでは普段の現場で最も大事だといってもよい多職種連携について書いていきたいと思います。

日々リハビリ業務を行っておりますが、リハビリの時間は1日で考えるとほんのわずかな時間であり、それだけで効果を出すのは難しい場合もあります。

その中で重要となるのが、作業療法士や言語聴覚士といった他のセラピストはもちろん、看護師・介護士・管理栄養士・事務員など多職種との連携です。

リハ職としてリハビリテーションを行っている時間以外のサポートに関しては、介護士・看護師の方たちの方が関わる時間が多いです。

その時間にどのような介助や声掛けをするかで、利用者様の日常生活での活動量や動きが変化していき、生活の中で利用者様の力を活かした介助や声掛けを行えば、それが生活でのリハビリとなり体の健康を長く保つ要因ともなります。

逆にすべて介助で行うと、できることができなくなり、体力低下に繋がる場合も多いです。

つまり、リハビリスタッフだけが意識して、介助方法を工夫しても効果は薄く、他のスタッフへ具体的な方法や工夫点などを伝達し、一緒に実践していく中で全体的な介護力の向上に繋げていく必要があると思っています。

例えば、ベッドと車椅子の乗り移りがありますが、起き上がりが出来ない方や1人で座るのが難しい方は2人介助で対応し、利用者様は力を入れずに乗り移ることもできます。

しかし、利用者様の手の力や足の力がわずかでも入る場合などは1人で介助可能なこともあります。

このようにリハビリの視点でいくと相手の「力を活かす介助」というのが大切だと思います。

スタッフそれぞれ介護力に差がある中「力を活かす介助」の方法を統一することは難しい場合が多いため、日ごろの情報交換、デモンストレーションなどの連携が非常に大切となります。

例で挙げた移乗動作だけでなく、車椅子のポジショニングや食事介助の方法など普段のケアでも同じことが言えると思います。

日頃のケアの質が向上することで、社会参加の促進や利用者様のニーズ達成に繋がることが多くなると考えられます。職種により考え方や捉え方に違いがあり方向性の統一に苦労する場合もありますが、個性を尊重したケアでは多職種それぞれの意見が必ず必要になると考えています。それは、職種毎の視点で捉える部分が違うことで、お互いが新たな知見を得られる場合も多く、サービスの質の向上や職種毎の成長にも繋がると思います。

その点において、たでいけ至福の園には、多職種の素晴らしいスタッフがそろっています。そして、利用者様をケアするうえで、何よりその多職種が連携することの意識や取組を大切にしているところがすごいと感じています。

私もまだまだ未熟な点も多いと思いますが、たでいけ至福の園の一員として、 多職種の意見を大切にした上で、ディスカッションし、利用者様へより良いサービスが提供できるように一生懸命努めたいと考えています。

何かお困りのことがあれば、いつでもご相談ください。

今後とも宜しくお願い致します。

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