三股町、都城市の皆さまこんにちは。
たでいけ至福の園、リハビリ室の室長をしています、理学療法士の税所です。
本日は、当施設で現在取り組んでいます、リハビリ特化型短期集中お泊りサービスに関しましてお話しさせていただきます。
これは、最長3か月間、たでいけ至福の園のお泊りデイサービスを利用しながら、リハビリの専門スタッフと徹底したリハビリを行い、同時にご自宅の環境を整え、安心してご自宅へ帰ることを目指すプログラムです。
例えば、
・入院しているけど、もうすぐ退院期日が迫っているが、もう少しリハビリしないと不安がある
・家に帰りたいけど、まだ家の環境が整っていない。家の環境を一緒に設定してもらいたい
・病院に入院していたけど、リハビリもなく寝っぱなしで足腰が弱って家に帰るのが不安
・リハビリをしつつ、外出・外泊を慣らしてから安心して自宅に帰りたい
・自宅で過ごしていたけど動く機会が減り、足腰が弱りお泊りしてリハビリしてもらいたい
などといったご要望に対し、お手伝いできたらと考えています。
ちなみに前回のブログでお話しさせていただいた方や昨年の4月のブログで挙げさせていただいた方に関してもこのサービスを利用しご自宅に帰られました。
その他で自宅に帰られた方の一例をご紹介させていただきます。
T様というパーキンソン病を抱えた男性で、もともと訪問サービスやデイサービスを利用しご自宅で何とか暮らされていた方です。誤嚥性肺炎を発症し入院したのですが、いざ退院となるとき、病院でもほとんど歩いていなかったことから、転倒リスクも高く、また、食事に関しても誤嚥のリスクも高く、自宅で奥様がその食事のサポートに関して不安も強かったことから、お泊りサービスの利用を開始しました。
はじめのうちは、転倒のリスクも高く、車いすを併用し過ごしていただきました。デイサービスで介護士・看護師・リハビリスタッフとともに一日活動を行ってもらい、またできる限りご自身で行えることは行ってもらうような環境を作り徐々に歩行が安定されていきました。
また、食事に関しては言語聴覚士が介入し、徐々に食事の形態も自宅で作れる状態までもっていくことができました。自宅に帰る前は、毎日動作を見ている介護士や看護師に状態を確認しながら、理学療法士とともにご家族様やケアマネージャーと自宅の環境を見て環境調整をし、言語聴覚士とともに病院のお医者様とご家族様と話し合いながら食事の形態を決め、奥様が提供しやすいような食事の情報を管理栄養士より提案していただき、無事にご自宅へ帰ることができました。その後は、毎日デイサービスに通い、現在ではご自宅での生活にも慣れ、屋外にも出るなどして過ごされております。
お泊りされている期間には、相談員やご家族様・リハビリスタッフ・ケアマネージャーと定期的に状態の報告・今後の方針を話し合う場を設けています。どうしてもご自宅に帰ることが不安になる方はご自宅以外の方針も考えながら、ご自宅に帰られた場合のご本人やご家族の不安や介護負担も考えられるので、デイサービスや訪問サービスなどを利用する相談などもさせていただきます。
よりよく安心してご家族も負担を少なく自宅で過ごせるようなサポートができたらと思っています。
もし、ご自宅で過ごすことに少しでも不安がありましたら、お気軽にご相談いただけたらと思います。いつでも連絡お待ちしております。