ひとりひとりに合わせた安全な介助を

2025年1月23日(木)

 三股町・都城市の皆様こんにちは。

 たでいけ至福の園で機能訓練室の副室長をしています、理学療法士の澁谷です。

 たでいけ至福の園の有料老人ホームでは、利用者様それぞれに個別のリハビリの時間を設け、身体の構造や動作を熟知したセラピストが皆様にしっかり介入出来るよう努めています。しかし、すべてのことをセラピストだけで行うことは出来ません。介護士や看護師など多職種との連携を図りながら、私たちがもっている知識を職員全員で共有することが大切になってきます。

 例えば介護の場面において、必ず行われている「移乗動作」。ベッドやトイレ、車椅子に乗り移るためだけではなく、移乗を行うことによって生活範囲を広げ、その方らしい生活を送るためには必要不可欠です。移乗が可能になることで座ってテレビを見る、座って食事をとる、トイレで排泄する、気分転換に散歩するなど様々なことが可能になり、生活の質の向上に繋がります。

 しかし、無理な介助を行うと介助者、利用者様ともに負担となり事故の原因となるため、移乗介助の技術を身に付けることはとても重要になります。

 たでいけ至福の園では、新入職員はもちろん、既存の職員にも新しい利用者様が入られたタイミングなどで、定期的に移乗介助の仕方をレクチャーするようにしています。セラピストが一緒に立ち会い、その利用者様・職員に適した方法を指導することで、不安なまま介助を行うことを未然に防ぐことができています。

「この利用者様はどうやってするの?」「ここはどうすればいいの?」などと積極的に聞いてくれる職員も多い為、応用的なこともしっかりと伝え、【ただ移乗のお手伝いをするだけ】ではなく【利用者様の機能を活かすための移乗介助】を介護士や看護師も日常的に行うことができています。

 このように多職種が連携をとり合い、お互いの知識や技術を共有することで、たでいけ至福の園でしかできない充実したケアを実現しています。

 今回は移乗介助についてご紹介しましたが、これはあくまでも一例で、他にも様々なことに対して介助が必要な方がいらっしゃいます。

 たでいけ至福の園にはセラピストが多数在籍しているため、どの分野においても、利用者様や介助者の特徴に合わせた介助方法を全職員に指導することが出来ます。どんな利用者様も安全にその方の今ある運動機能を活かせる支援ができるように、今後も施設全体で連携をとりながら努めて参ります。

 介護でお困りの方・リハビリの事で何かお悩みがある方は、いつでもご相談ください。

← トップページに戻る