三股町・都城市の皆様、こんにちは!
たでいけ至福の園のデイサービスで勤めております、作業療法士の倉田と申します。
今回は至福の園の『お泊まりデイサービス』についてお話しさせて頂きます。
以前、「リハビリ特化型短期集中お泊まりサービス」に関しての記事を掲載させていただきましたが、ご覧になったでしょうか?
過去の記事では、最長3ヶ月間、退院後にお泊まりデイサービスを利用し、リハビリに取り組みながら同時に自宅の環境を整え、在宅復帰を目指すプログラムや症例様について記載しています。
今回は、退院後以外にも利用できる『お泊まりデイサービス』の様々な内容についてお話しさせて頂きたいと思います。
『お泊まりデイサービス』とは、昼間にデイサービスを利用し、そのまま夜間も引き続き宿泊できるサービスです。
利用目的の例としましては、
・ リハビリを短期集中的に徹底して取り組み、在宅復帰を目指す。
・ ご家族様の介護疲れに伴う、介護負担の軽減を図る。
・ ご家族様の冠婚葬祭や用事等で介護者が不在になってしまう際のケアサポートを行う。
・ 入所施設の待機期間が長く、在宅での介護が困難な場合のケアサポートを行う。
・ 小規模多機能事業所が地域に無い方を受け入れる。
・ 災害等の緊急時の避難場所として活用していただく。
等があります。
たでいけ至福の園デイサービスは通常9時から15時5分までの営業となりますが、その後も『お泊まりデイサービス』ご利用の方は夕食の提供時間まで、デイサービスのスタッフがゆっくりと談笑をする場を提供したり、レクリエーション等をしたりして過ごされます。夕食の後は皆さんそれぞれのベッドで横になって休まれたり、ホールでテレビを見たり思い思いに過ごされています。床数の関係もあり、大体7~10人の利用者様が利用されているサービスです。
そんな中でも今回は、現在長期で『お泊まりデイサービス』をご利用中のK様についてご紹介させて頂きます。
K様は元々デイサービスに通われており、ご家族様の介護負担の軽減を図るために月5回ほど『お泊まりデイサービス』をご利用しながら、自宅でも生活されている方でした。しかし、8月中旬に自宅で転倒され、病院受診にて右足首骨折の診断を受けました。その際、「自宅での生活に不安がある…。」等のご相談がご家族様よりありましたので、長期での『お泊まりデイサービス』を活用しながら在宅復帰を目指す取組みが始まりました。以前はトイレ動作等も一人の介助があれば出来ていましたが、右足首骨折で右足を着いてはいけないため、スタッフ二人介助でのトイレ動作訓練やスライディングボード(車椅子からベッドに移る時に使用する滑りのいいボード)を使用しての移乗訓練、浮腫み予防や疼痛緩和・筋力トレーニング等を実施し、安心して在宅復帰が出来る事を目標に、日々リハビリやケアに努めています。
そして、たでいけ至福の園で何よりも大切にしているのは「本人様の思い」です。K様は、私が学生時代に友人や家族と行きつけになっていた地元で愛される人気飲食店を旦那様と営まれていました。当時、K様のいなり寿司が美味しく思い出話として本人様にお話しした際に、「いなり寿司を作って、お世話になった人に配りたい」とおっしゃいました。素敵な「思い」を受け、ぜひ実現したい!と在宅復帰後の企画としてスタッフ間で共有し進めています。本人様も具体的な目標を掲げたことで、リハビリや日々の活動に対してモチベーションが上がり、前向きに活動に取り組まれています。
たでいけ至福の園では、作業療法士・理学療法士・言語聴覚士のリハビリスタッフをはじめ、生活支援相談員・ケアマネージャー・看護師・介護士・管理栄養士・事務員等の多くのスタッフが一人の利用者様に関わる多職種連携を図っているため、日中や夜間も安心してお過ごし頂けます。
リハビリスタッフは、医療機関(総合病院や精神科)での急性期・回復期・維持期をはじめ、介護福祉施設など多くの経験を積んだスタッフが在籍しています。
ご家族様で、「出来るだけ自宅で介護はしたいけれど、心身ともに少し休息を取りたい…。」、「分からない事を専門職に聞きたい。」、「介護保険について、どこに相談した方がいいのか分からない…。」、「受け入れ先に悩んでいる…。」など何かお悩みのある方は、お気軽にご相談頂けたらと思います。