たでいけ至福の園はこれまでも、「口から美味しく食べること」にとことんこだわり、「食」まつわるレクリエーションや取り組みを数多く実践してきました。
今年に入ってからは新たに、口から食べることが難しくなった経管栄養の利用者様にも食べることを楽しんでいただきたい、と管理栄養士と言語聴覚士が協力して、お誕生日のお祝いに味覚レクを開催しています!
ご家族様にもご協力いただいて、利用者様がお好きなものやよく召し上がっていたものをお聞きします。
例えば、昔和菓子菓がお好きだったT様には、あんこのペースト、甘くて冷たい刺激のあるアイスクリーム、旬のイチゴのソースをご準備。”見て楽しむ”ための和菓子として、季節を感じる桜餅、そのままの苺も。
苺は可愛らしさを出すため、それから甘い香りを感じていただきやすいように、1つはハート型にカットしました。和菓子を美味しくたべるための引き立て役に、お抹茶もお盆に添えて。
すっきりヨーグルトと果物をご希望のY様には、今日は特別にパフェ風に♩果物の味をそのままでも、ヨーグルトに混ぜてもおいしく味わえるようにご準備しました。器の下にはエディブルフラワー(食用花)と果物を散らして華やかなお祝いの気持ちを表現しています。
特にマンゴーがお好きとのことで、マンゴーと旬の苺をそのままの形でも見て香って楽しんでいただきました。
味はもちろん見た目や香り、ご家族との思い出も一緒に楽しんでいただけるよう、お声がけしながら香りをかいでいただいたり、音楽を流したり、と工夫しています。
利用者の皆さんは「お誕生日のお祝いですよー」とお声がけすると驚きや喜びの表情を見せてくださいます。「ご家族にお聞きしてご用意しました」「ご家族からのお祝いの気持ちです」の言葉には笑顔や涙を見せてくださり、美味しそうに味わってくださっているのがしっかり伝わります。
中にはご自身でスプーンを持って食べようとされる方も…!「美味しい」「食べたい」というお気持ちに嬉しくなります。
料理を準備した管理栄養士は、「自分の家族のお誕生日をお祝いするようにお祝いしたくて、利用者さんも自分もワクワクした気持ちでお祝いすることをモットーにしています!当日までに、どう盛り付けようか、喜んでくださるお顔を想像して考えます。味わっていただくお祝いの時は、自分もワクワクしながら、今回はお花のレイ(首にお花をつける飾り)をつけて、嬉しさいっぱいでお祝いしました!笑」
言語聴覚士も、「味覚レクは、スタッフみんなの利用者さんへの気持ちがぎゅっとつまっていて、とっても私もワクワクしちゃいます!」
と、利用者様の喜ぶ顔が目に浮かんで、実はスタッフにとって、毎回とっても楽しみなイベントになっています♪
今後もご家族の皆さんにもご協力いただきながら、利用者様がいつまでも食べる幸せを感じていただけるよう努力していこうと思います。