都城市、三股町の皆さんこんにちは。
たでいけ至福の園で理学療法士をしております外山です。
今回は、脳卒中について少しお話をしたいと思います。
脳卒中とは
脳卒中は頭の中の血管に起こる病気で「がん」「心筋梗塞」「老衰」についで、日本人の死亡原因の第4位、寝たきりになってしまう原因の第2位の病気です。
脳卒中には脳の血管が破れて出血する「脳出血」「くも膜下出血」と、脳の血管が詰まる「脳梗塞」があります。特に脳卒中全体の約70%を占める脳梗塞は、脳の血管が細くなったり、血管に血栓(血のかたまり)が詰まったりして脳に酸素や栄養が送られなくなり、細胞が障害を受ける病気です。
脳卒中の治療は時間との戦い
脳梗塞の急性期治療はt-PA(アルテプラーゼ)という血栓・塞栓による血管の閉塞に有効な血栓溶解剤があります。これは脳の血管に詰まった血栓を溶かすことのできる薬で詰りを短時間のうちに取り除くことで、その血管が栄養している細胞を救うという効果の高い治療法です。
しかし、t-PA(アルテプラーゼ)治療後の約5~20%に、最大の合併症である頭蓋内出血(主に出血性梗塞)が起こるといわれていることから、発症3時間以内であれば適応を検討するとあります。
治療まで3時間程なので、早期に発見し、早期に的確な治療ができれば回復の可能性は高くなります。ご本人だけでなく、ご家族も身体の変調に早期に気がつくためにもチェックポイントをご紹介します。
以上のような症状がありましたら、ためらわずに119番、救急車を呼びましょう。大切なことは「いつ、どこで、どんな症状であったか」を医師などの関係者に伝えることです。早期に発見し、早期に的確な治療ができれば回復の可能性が高くなります。
たでいけ至福の園では、入居されている方、ご自宅まで送迎にお伺いしデイサービスを利用されている方、ご自宅に訪問し、実際の生活動作に基づいたリハビリテーションを提供させていただいている方がおられます。今回、お話し致しました「脳卒中」の既往をお持ちの方々もおられます。私たちは自宅や施設などで、その人らしい生活を実現するために生活を営むための能力維持と向上、身体状態の悪化、再発予防に日々試行錯誤しながら、これからも利用者様の幸せを第一に職員一同でサポートして参ります。