言語聴覚士ブログ episode3. たでいけ至福の園での言語聴覚士の役割

2023年6月2日(金)

三股町、都城市の皆様こんにちは。

たでいけ至福の園で言語聴覚士として勤務しております田中と申します。
前回の「episode2 “食べる”に挑む -A様を通して-」をお読み下さりありがとうございます✨

たでいけ至福の園の言語聴覚士がどのような動きをしているのか、「言語聴覚士って何者なの?」、「具体的にどのようなことをしているのか教えてください」という声をよくいただくことがあります。

まず、『言語聴覚士(以下、ST)』というお仕事ですが、ここ最近徐々に認知度も上がってきているように感じます。私が主にさせていただいているお仕事の一つとして、子供から大人まで『食べること』や『コミュニケーション』など脳機能やお口を通して行われる日常生活の活動が何らかのご病気等により困難となった方々に対して評価~リハビリを行い、機能回復や日常生活でできる限り問題なく送っていただけるよう、様々な支援を通しサポートさせていただくこと等をお仕事とさせていただいています。

お仕事の場としましては、たでいけ至福の園デイサービス、たでいけ至福の園有料老人ホーム、また、訪問看護ステーション手と手で訪問看護を利用されている方のご自宅に伺って、ことばや飲み込みのリハビリを必要とされている方へ介入させていただいています。
リハビリ以外でも、管理栄養士や看護師、介護士などと日々利用者様の食事の様子を観察し、食事の形態や内容を利用者様一人一人に合わせて調整させていただいています。また、時には、利用者様の人生最期のお時間(看取り)にも寄り添わせていただくこともあります。その際には、本人様の嗜好に合わせ食べたいと希望のあるものを食べやすく工夫し、ほんの少し口にしていただくこともあります。また、当施設には人生の最期までお口を清潔に保ってほしいという想いをもった歯科衛生士が在籍し、お口を入念にケアしお見送りさせていただいています。

当施設の大きな特色として、お口から食べることが何らかの原因で難しいと言われた方々のリハビリを希望される方を受け入れさせていただいてきました。摂食嚥下(食べる)のリハビリを継続しコツコツ続けていった結果、管から栄養を入れる必要が無くなり、1日3食お口から食べられるようになった方々も当施設創設以来多くいらっしゃいます。1日1回でもお口から食べる楽しみを持たれるようになられた方も多くいらっしゃいます。

リハビリ開始時の表情に比べると顔つきも変わり、様々な活動にも意欲がわき、生き生きとした表情で日々過ごされている姿を目にすると、私の方が利用者様から元気や活力をいただきます。
私たちの一般的なイメージとして、成人以降年を重ねるごとに体の様々な機能は徐々に機能って低下していく印象を受けますが、たでいけ至福の園の利用者様は自分の描く目標に向けてリハビリに取り組まれて、目標を達成される方も多くいらっしゃいます。そして、利用者様とスタッフが毎日笑顔で、活動中もとても楽しそうな声があちらこちらで聞こえてきます♪

摂食嚥下のリハビリで来られる方も多く、STとして多くの利用者様に携わらせていただいていますが、『本人の努力』『家族の献身的なサポート』『STに限らず多職種がその方の食を支える仕組み』が何よりもこのリハビリには大切だと感じています。
そこにSTとして嚥下機能の評価やリハビリなどの専門性を少しだけお力添えさせていただいています。
今現在、STは当施設には一人ですが、看護師や介護士、機能訓練士、口腔栄養科の仲間と柔軟に連携を図りながら、利用者様の日々のお困りごとに寄り添っています‼
多職種と目の前の目標に取り組むからこそ見える景色や日々の学びが沢山ありとても刺激があり団結力のある場所です!

たでいけ至福の園がほかの施設と大きく違うのは、この点だと思います。

ことばや食べるを支える言語聴覚士という仕事にご興味のある方や、自分の可能性を発揮してみたいとお考えの言語聴覚士さんは是非当施設までご連絡下さい♪

またこれまで述べてきたように、食べるリハビリは決して言語聴覚士だけでできるものではありません。看護師や介護士、管理栄養士など様々な職種のチームワークでこそなせる業だと思います。たでいけ至福の園でそんな仕事がしてみたい、という多職種の方のご応募も待っています!!

私たちが日々実践している地域の方を笑顔にするためのたくさんの取組をいっしょにやりませんか?

Episode1から3までお読みいただき本当にありがとうございます。

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