三股町、都城市の皆さまこんにちは。
たでいけ至福の園の理学療法士の税所です。
今回は、車椅子の移乗part2として移乗のコツをお話しようと思っていたのですが、以前入居されていた方でリハビリをして動きが良くなり笑顔も多くみられていた方をお話したく、変更させていただきます。
その方は、S様、95歳女性。脳梗塞で倒れられて入居されていた方です。
S様は、私が入職する少し前に入居された方なのですが、初めの頃は、左上下肢に麻痺もあり、食事は鼻から管で入っており、排泄も管でされ、移動・移乗も車椅子を使用し全介助で生活されていました。
理学療法士・作業療法士・言語聴覚士で介入させてもらい、徐々に改善見られて来て、食事は口から食べれるようになり、歩きも平行棒で見守りでスイスイと歩かれていました。
しかし、それから数カ月後のこと…
再度脳梗塞を起こし、2週間の入院。
以前より、麻痺も強くなっており、車椅子の移乗は全介助、再び食事は鼻から管で栄養が行く状態、排泄もおむつの状態になりました。
歩くどころか立つのも支えが必要なレベル。
しかし、本人様は「歩けるようにならんといかん」と意欲も高くリハビリにも積極的で、以前と同様に理学療法士・作業療法士・言語聴覚士で介入させて頂きました。
また、リハビリ職種だけでなく、介護士・看護師も協力し、ご自身でできることは行ってもらい、出来ないところを一緒にサポートし、レクレーションでは楽しみながら身体を動かしてもらうなど生き生きと生活を送れるようサポートしていきました。
その結果、再び食事は口から、歩きも軽く支えは必要なものの平行棒で歩けるようになりました。
左手も全く動いていなっかたのが、ボールを投げる動きや食器をもつ動きもできるように。
排泄も介助は必要でしたがトイレで行けるようになりました。
そして、笑顔もどんどん増え、誰よりも大きな声で話をして、施設のムードメーカー的存在に。S様がいらっしゃると、周りも明るくなり、スタッフや周りのご利用者様もみんな笑顔になってしまうくらいに。
95歳とご高齢の方で脳梗塞を繰り返していても、動きたい・食べたいと意欲があるとここまで良くなるのだなと本当に実感したところでした。
このように、本人様のしたい気持ち、意欲を少しでも引き出し、その方らしく笑顔で生活できるようサポートできるよう、今後もご利用者様たちに携われたらと思います。
リハビリの事で何かお困りの方いらっしゃいましたら、いつでもご連絡お待ちしております。