三股町、都城市の皆さま、こんにちは。
たでいけ至福の園の理学療法士の税所です。
4月になり新年度もスタートしました!
当施設も、理学療法士が2名、作業療法士が1名新たに仲間に入りました。
これから一層、ご利用者様にリハビリを提供していけたらと思います。
さて、今回のブログは先日施設を退居され、ご自宅に帰られた方のお話を少しさせていただければと思います。
その方(T様)は、寒い冬をご自宅で過ごすことを心配されたご家族様が冬の間だけ入居を希望された方でした。
T様は、今回入居される前から、病院の入退院を繰り返しており、その度に体の動きが悪くなってしまっていました。
今回入居されるときも、退院されてあまり期間が経っていない時期で、うまく立つことができず、トイレも娘様夫婦お2人で介助して行っているという状況でした。
入居されてからは、デイサービスを利用しリハビリスタッフとリハビリを頑張るのはもちろん、日中もご自身で車椅子を1人で漕いで移動したり、介護スタッフとトイレに行くときもしっかり立つよう促してもらい、毎日の生活の中でリハビリを行なってくださいました。
本当にT様はリハビリをすごく頑張っていただいていて、とあるスタッフがT様に「Tさんなんでそんなに頑張れるんですか?!」と聞いたところ…
「帰るときはちょっとでもいいから妻も一緒に連れて帰る!そのために(リハビリを)頑張る!」とおっしゃったそうです。
実はT様の奥様は先に入居されていて、T様は少しの時間でも奥様と一緒に家に帰るんだという強い気持ちがありました。
そのような強い気持ちもあり、順調にリハビリは進み…
その結果、手すりを使えば一人で立つことができるようになり、トイレも一人の介助で行けるようになりました。
また、リハビリ時は、歩行車で少しの介助で歩くこともできるようになりました。
そして先日、ご自宅に無事帰ることができました。
ご本人からは「やっぱり我が家が1番だ!」
ご家族からは「施設に預けて、動きが悪くなるどころか良くなって帰ってきてよかった!」
と言っていただき施設のスタッフ一同本当に嬉しかったです。
T様との目標でもあった奥様と一緒に少しでも家に帰るという目標。
自宅にT様が帰られる日、その日だけでも奥様と一緒に帰れたら!と思ったのですが、このコロナ禍入居されてる方は外出できず…
本当に悔しかったです。
今は無理でも、コロナが落ち着いたら、奥様も一緒に帰って、少しでもご家族みんなで住み慣れた家で過ごしてもらえたらなと思っています。
また、今回T様が入居されて、毎日のように奥様の手を握ってくれたお陰で奥様も以前より反応が良くなってきました。
面会やズーム面会も毎週のようにしてくださるご家族様のおかげでご家族様の動画をしっかり目を開けてみることも増えてきました。
調子がいいときは手を振ることもできた日もありました。
お二人で過ごすことで、相乗効果のように元気になられ、ご夫婦・ご家族の愛の力だなと実感させられました。
これからT様はご自宅から通って来られるので、デイサービスの時にご夫婦で一緒に過ごせる時間を作れたらなと思っております。
たでいけ至福の園では、入居されてもできる限りご自身の能力を引き出せるよう、リハビリスタッフはもちろんのこと全スタッフで協力して、精一杯リハビリを行わせていただきます。
そして、ご自宅に帰る方には、その方に合わせてそのお手伝いができたらと思っております。
また、ご自宅に帰ってからも、もちろんデイサービスや訪問でのリハビリで、しっかりお手伝いさせていただけたらと思っております。
もしなにか気になることがありましたら、いつでもご連絡お待ちしております。
新年度になり、スタッフも増えたことで今後もさらに精進しリハビリを支援させていただけたらと思っております。何卒よろしくお願いいたします。