車いすへの移乗part1

2021年8月9日(月)

三股町、都城市の皆さまこんにちは。

初めまして。今年の四月からたでいけ至福の園で理学療法士として働かさせていただいています税所と申します。

今回は車いすの移乗に関しまして、起きることの重要性と移乗のコツをお話しさせていただきます。

寝ている(臥床)時間が長くなることにより、筋骨格系・呼吸器・循環器系・精神神経系などに障害(機能低下)を起こし、日常生活自立度が低下した状態が起きます(廃用症候群)。廃用症候群の症状としては、筋力低下や関節が硬くなったり、骨粗鬆症、褥瘡、肺炎など多くのことがあげられます。つまり、寝ているばかりではいいことはほとんどないのです。

たでいけ至福の園では、デイサービスや訪問看護・介護を利用し車いすに乗ったりするなど、日常生活で起きる時間を作って、できるだけ身体・精神機能の低下が起きず、本人様がよりよく生活できるよう過ごしていただいています。

ちなみに、車いすに移るといっても、寝たまま横移動するパターンと起きて立ち上がって移るパターンがあります。どちらにも利点・欠点があり、横移動は二人以上の人が必要だが安全性は上がり、起きて移るパターンは、安全性が低下しますが起きるという動作で廃用症候群の改善をさらに繋げることができます。

そのために、理学療法士が評価し、起きて移れる方は起きて移すことを促しています。

そこで、起きて移れるようになったことで動きが改善した方を、紹介したいと思います。

その方は、脳梗塞やその後再度入院することがあり、現在車いすで過ごされています。

昨年末、再入院されて戻ってきてからは、車いすに移るときは、横移動で行っていました。

そのため、理学療法士が評価し、起きて移れるかどうか評価し起きて移るようにしてもらうようにしました。その際、起きて移るのにやりやすい車いすを選定し変更してもらいました。トイレにも一日一回以上行って、できるだけ座って・立って移るという動きをしていったことで…

体や足の力がついてきて、食事をする姿勢がよくなり、今まで全部自分で食べることができなかったのができるようになり、移るときの介助量も減ってきました。このように起きる動作をするだけで、自分でできることが増え、介助する側も負担が減ってきました。この方は、食べることがもともと大好きな方だったので、笑顔も増えていきました。

このように、起こすことでいいことはたくさんあるのですが、実際、体が大きい方やあまり踏ん張れない方はどうしても力のある男性でなければ移せないという風に思っている方が多いと思います。

私は149cmと小柄で力もそんなにある方ではありませんが、大柄の方やほとんど踏ん張れない方でも起こして移すことができます。

実は、コツと体の使い方だけで、腰も痛めず行いやすくなります。

次回、また、私のブログの際にそのお話をさせていただきます。

ご自宅で、ご家族様の介助に困っている方・車いすの選定に困っている方…

たでいけ至福の園では、訪問看護リハビリでご自宅にお伺いすることも行っていますので

何かお困りのことがありましたら、お気軽にお問合せください。

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