生活期における呼吸リハビリテーション

2020年10月4日(日)

都城市、三股町の皆さんこんにちは。たでいけ至福の園で理学療法士をしております中田と申します。私は呼吸リハビリテーションをメインで実施しています。

そこで今回は呼吸リハビリテーションについてお話します。

呼吸リハビリテーションとは、呼吸器に関連した病気を持つ方が、可能な限り疾患の進行を予防あるいは健康状態を回復・維持するため、医療者と協働的なパートナーシップのもとに疾患を自身で管理して、自立できるよう生涯にわたり継続して支援していくための個別化された包括的介入である。と近年の呼吸リハビリテーションに関するステートメントで定義されています。¹⁾

呼吸困難感や息切れ感があると、このような負のスパイラルに陥ることがあります。

そこで、リハビリをすることにより、呼吸困難、運動耐容能、不安や抑うつ改善、健康関連QOLや健康状態を向上させ、入院を予防するエビデンスの確立された治療介入です。

当施設では人工呼吸器を使用している利用者様もいらっしゃいます。

その中でも今回は、私にとって印象深いひとりの利用者様をご紹介します。

この方は病院退院後、当初は人工呼吸器装着のもと、やっと100mが歩行可能なレベルでした。そこで、たでいけ至福の園ではコンディショニング、ADL動作練習を一緒に行いながら、自己管理の面でも、毎日リハビリで何周歩いたか、その時の息苦しさはどんなだったかを記録していただきました。

その結果、最近では人工鼻使用にて歩行器歩行で400mまで歩行が可能なレベルまで運動耐容能の向上を図ることができています。

リハビリそのものへの意欲も向上が見られ、ステキな笑顔を見せていただける機会が増えたことが私としても非常にうれしく思っています。

これからもたでいけ至福の園から生活期での呼吸リハビリテーションを広めていき、利用者様や地域の皆様の生活がより豊かになるようサポートしてまいりたいと思っております!!

息苦しさや呼吸のことでお困りの方がおられましたら、お気軽にお問い合わせください。

文献

1⁾日本呼吸ケア・リハビリテーション学会、日本呼吸理学療法学会、日本呼吸器学会

呼吸リハビリテーションに関するステートメント


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