入居者様にご家族との時間を

2022年12月20日(火)

コロナウィルスの影響が世の中に出始めてからもう3年が経ちます。たでいけ至福の園でも例外なく感染対策を気を配りながらの生活が続いていますが、そんな中でも「何か私たちにできることはないか??」と、利用者様方が充実した毎日を過ごせるようたでいけ至福の園のスタッフは日々常に考えています。

その中でよく出るのが、「利用者様を何とかして外出させたい」「ご自宅に連れて行ったり、ご家族と会っていただきたい」というもの。

やはり利用者様方にとって1番の願いは、住み慣れた我が家を見たい、ご家族と一緒に過ごす時間がほしいというものではないでしょうか。

そこで9月末~11月、地域のコロナ感染者の人数が落ち着いた時期にご家族のご協力をいただいて、介護度の比較的重い利用者様の一時外出を計画し、行ってきました。

まずはT様。遠方の野球の強豪校に進学された息子さんが試合のため都城に来られるとのことで、奥様や関係者様、くらしの保健室 手と手の訪問看護師にも協力をもらい万全の準備をして市営球場への外出。T様は活き活きとした瞳で息子さんの試合を楽しまれていました。試合は息子さんの大活躍で見事勝利!奥様とハイタッチをして喜ばれ、充実した家族の時間を過ごすことができました。

K様は娘様ご夫婦がご自宅を新築されたとの事で、そのご自宅へお連れしてお祝いに行ってきました。入居者様が至福の園で作られた陶芸の作品が飾り棚に飾られていたり、ご実家のお庭にあった杉を天井に使われていたり、と娘様のお母様への想いが溢れるお宅でした。そんな温かい空間で家族団欒の時間を過ごされたK様。ご家族を見つめる眼差しがとても優しくて印象的でした。

1年ぶりに懐かしいご自宅に帰られたのはK様。娘様と手を取り合ってお喜びになり、アルバムを見たり思い出話をしたり久しぶりのご自宅の空気を満喫されていました。そして今回初めてご主人の仏壇に手を合わせることも出来たそうで、思わず涙ぐまれるK様と娘様の姿に、職員までもらい泣きしてしまい、終始温かさにあふれる時間を過ごすことが出来ました。

皆さんご家族と過ごされた後は本当に嬉しそうにしていらっしゃいます。こういった試みが出来るのはご家族の皆様のご理解とご協力のおかげです。本当にありがとうございました。

まだまだ続きそうなコロナ禍の中、なかなか難しいことも多いですが、たでいけ至福の園は「コロナだから」とあきらめたくありません。これからも利用者様の皆様が少しでもご家族との時間を持てるよう、おひとりおひとりに寄り添って工夫を続けてまいります!

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