スヌーズレンという言葉をご存じでしょうか?

2021年12月29日(水)

都城市・三股町の皆様こんにちは。

10月からたでいけ至福の園で働かせて頂いております作業療法士の礒辺と申します。

今回はたでいけ至福の園の活動の中で行っている「スヌーズレン」についてお話します。

スヌーズレンという言葉をご存知でしょうか??

スヌーズレンは、オランダのエーデという町にある知的障害を持つ人々が住む施設、ハルテンベルグセンターで生まれた活動とその理念を言います。創始者は、アド・フェルフールさんです。1970年代の半ばからアドさんや近隣の施設でのアイデアや活動から始まりました。

スヌーズレンの語源は2つのオランダ語、

スニッフレン<クンクンとあたりを探索する>、
ドゥースレン<ウトウトくつろぐ>

から造られた造語であり、「自由に探索したり、くつろぐ」様子を表しているそうです。

どんなに障害が重い人たちでも楽しめるように、光、音、におい、振動、温度、触覚の素材を組み合わせた部屋が生まれ、出来上がった部屋は、障害を持つ人のみならず、その傍らにいる、介助者にとっても心地いい空間となったそうです。

今では、重い知的障害を持つ人々の分野だけではなく、様々な分野へと広がっています。

そしてヨーロッパ本土、イギリス、アジア各国、アメリカ、カナダ、世界中の国々にも広く理念と活動が浸透していきました。

特にヨーロッパでは、認知症を持つ高齢者、精神障害を持つ人々、小児病院、普通幼稚園、町のコミュニティセンターなどにも広がり、あらゆる人が利用し、心地よい時間を過ごす場と認知されるようになってきているのです。

ここ日本でも急速な広がりを見せています。

たでいけ至福の園では、毎日様々な活動が行われておりますが、10月からこのスヌーズレンの活動も始めました。

カラオケの活動時以外には使用されることが少なかった、たでいけ至福の園の立派なカラオケルームですが、そこにはとても綺麗に輝くミラーボールが設置されています。

この空間を活かして、介護度の高い利用者様や、認知症を抱える利用者様も参加できる活動の一つとして、職種を問わず定期的に実施しております。

スヌーズレンが始まると、アロマディフューザーやオルゴールが流れるとても心地の良い空間に、素敵な時間が流れます。

スヌーズレンの活動に参加すると笑顔になられる方、表情が穏やかになられる方、光を追って視線や頸部の動きが活発になられる方、いつもよりたくさん話をされる方、歌を歌ったり、踊りを踊られる方など、反応は様々ですが、いつも見られない姿がたくさんあり、職員たちも一緒にうれしく、楽しい気持ちになります。

たでいけ至福の園では「スヌーズレン」×「介護アロマ」を融合し、さらに素敵な活動に発展させ利用者様に喜んでいただけるよう、職員同士でアイディアを出し合いながら創意工夫し取り組んでおります。これからもより充実した活動を提供していけるよう、職員一同努めてまいります。

引用:日本スヌーズレン協会

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