都城・三股の皆様、こんにちは。
機能訓練室の室長をしています、理学療法士の税所です。
ハラケアシステムでは、どのような病気や症状をお持ちの方でも困っている方、うちのケアを求めている方はどなたでも受け入れるという事を信念に運営しています。その為、特に重症度の高い方や難病の方も多く利用されています。
中には人工呼吸器をつけて生活されている方もいらっしゃり、そのような方には特に安全に考慮しながら、しっかりとした知識を持ってリハビリに介入しなければなりません。
人工呼吸器をつけたばかりでまだ安定されていない方が入居されたことも受け、改めて統一した知識向上が必要だと考え、人工呼吸器を使用する方に対してのリハビリの進め方について研修を行いました。講師には、都城市郡医師会病院のリハビリテーション科技師長 花田智先生をお招きしました。心臓リハビリテーションにて全国でご活躍され、病院ではICUで呼吸器をつけた方も多く診ていらっしゃいます。

はじめはリハビリスタッフに対しての研修を予定していましたが、他職種のスタッフからも要望があり、全職員に声をかけてみるとリハビリスタッフや看護師のような医療従事者だけでなく、介護士やケアマネージャー、事務職員まで多くのスタッフが参加を希望してくれました。時間外にもかかわらず、参加者が多かったことに驚きと、やはりハラケアシステムのスタッフはどうしたら利用者様の為になるのかをしっかり考え、意欲的に学びたいと思っているのだと改めて感じ感激しました。

今回の研修では呼吸の基礎的なことから呼吸器疾患の方に対する評価やリハビリの進め方・考え方、呼吸器の診方について医療従事者ではないスタッフに対してもわかりやすくお話していただきました。呼吸器疾患の方を座らせるためには、どのようなリハビリ評価を行い、どのように多職種で連携すればいいかなど、とても勉強になりました。
研修の翌日、多くのスタッフに声をかけられ感想や意見をいっぱい貰いました。
「昨日はあんなに素敵な研修を開催してくれて本当にありがとう」
「すごく勉強になった。呼吸器をつけていらっしゃる方がいたら、こういうところを見たらいいんだなと分かった」
「昨日の研修会で今いるご利用者様に今何をしたらいいか見つめなおすことが出来た」
「昨日の研修を生かして呼吸器や呼吸状態を見直してみました。今こういう状態だからこういう風にしていかないといけないですね」
「また、今回のような研修があれば参加させて欲しいな」 などなど
少し泣きそうなくらいうれしい言葉ばかりでした。
その後、研修を生かしながら、リハビリやケアに介入し、先日インスタグラムやFacebookでもあったように、人工呼吸器をつけ体調がなかなか安定しなかった方が、安全に車椅子に座れるようになったのです。多職種の職員達が統一した知識を身につけ、新しく入った職員も怖がらずに対応できるようになったおかげで、利用者様の素敵な笑顔を見ることが出来ました。

https://www.instagram.com/p/DJ-8TPQvVUA/?hl=ja&img_index=1
(たでいけ至福の園インスタグラム)
今回だけに限ったことではなく、私たちはリハビリに介入するにあたりその方自身のこと、病気や症状のことをよく知り、どのように動かしていけば無理なく安全に動けるようになるのか、を評価しながらリハビリを進めています。常に向上心を持って正しい知識を学べる環境があること、利用者様の笑顔や望みを本気で叶えようとしてくれる多職種の仲間がいてくれるおことは、私たちが行う『ハラケアのリハビリ』の強みでもあります。通常の機能訓練室独自の教育プログラムに加え、このような全体での研修会も定期的に開催できたらと思います。
「病院ではできるけど施設や在宅ではちゃんとしたリハビリは難しい」「施設では呼吸器の方なんて見られない」「重症度が高い人はリハビリなんて入れない」…未だそのような悔しい言葉をよく耳にしますが、ハラケアシステムではすべて可能です!
これからもハラケアシステムでは、会社全体でどんな方でも受け入れられる体制を作っていきます。何かお困りの事がありましたらいつでもお気軽にお問合せください。